皆さんお疲れ様です。
今回は、THAの原因と手術の分類についてお話していきます。
臨床実習や臨床現場で使用できることを願っています。
THAの原因
THAに至る原因は、変形性股関節症や先天性股関節症、転倒などがあるよ。
原因を知ることは大事です。
なぜかと言うと原因によって考えることが変わるからです。
・変形性股関節症が原因で片側THAとなった場合。
変形性股関節症は両側に生じる可能性が高い疾患です。
片側のTHAを施行したということは、
健側の股関節も手術をする可能性があるということです。
変形性股関節症が悪化する原因として考えられるのは、下記のものです。
・肥満体型による股関節への体重負荷が加わること。
・片側THAに対する代償を健側で行う。
このことから片側THA後には、健側のTHA施行を予防する必要があります。
次に健側THAを予防する方法を提案していきます。
肥満体型への対応策
THAの入院中から体重管理と運動の重要性を伝える必要があります。
体重管理には、管理栄養士と連携し情報提供していくことが必要です。
体重管理にも繋がる運動についても伝えていく必要があります。
退院後も何かしらの運動を提供する必要があります。
案としては、入院中の病院での外来リハビリや訪問リハビリの導入。
通所リハビリの提案などが挙げられます。
片側THAに対する代償予防
片側THAに対する代償を予防するには、術側の機能を向上させる。
退院後も定期的なリハビリを提案する必要があります。
以上が、肥満体型や片側THAによる代償に対する考えるべきことです。
次に転倒である場合の対応策を提案していきます。
転倒によるTHA
転倒であれば自宅退院に向けた場合、再転倒を予防する必要があります。
どこで転倒したのか、現状どの場面で転倒しやすいのか。
環境調整が必要なのか。訪問リハビリの提案や外来リハビリ、
通所リハビリの提案が必要となります。
そのためには多職種と連携することや家屋調査へ出向く必要があります。
THAの分類
THAは、3つの方法があります。
前方アプローチと側方アプローチ、後方アプローチです。
それぞれ、筋切離や展開部位が異なります。
また術者や患者さんの状態によっても変わるため
今回記載する内容と違うことがあります。
適宜術者のカルテやサマリーを確認する必要があります。
また急性期リハビリに携わるものとして回復期へ繋ぐ際は、
代わりに聴取しサマリーに記載して上げることも
連携として必要であると考えます。
・前方アプローチ
中殿筋一部切離、大腿筋膜張筋と中殿筋筋間侵入
・側方アプローチ
中殿筋と外側広筋展開
・後方アプローチ
大殿筋展開、深層外旋六筋剥離
手術内容の確認は、筋展開・切離部分が変わり
筋力低下の場所も変わるためです。
また、ご存じの通り禁忌肢位も変わるため確認は必要です。
今回は、THAの原因と手術の分類について書きました。
次回は、THAによる動作障害を記載していきます。
臨床の一助と発見になりますように。